安藤 マリアンヌ さん

「一瞬一瞬を大切に、人生を最高に楽しんでいます!」 安藤 マリアンヌ From フランス To 田辺市

お住まいは、
リビングから海が見える古民家。

フランスから、ロンドン、スコットランド、カナダ、そして東京を経て、田辺市に移住してきた安藤マリアンヌさん。旦那さんと3人の子供たちの家族5人で、リビングから海が見える古民家で暮らしています。マリアンヌさん自身は、油彩画、アクリル画、水彩画などを描く画家。感情を言葉や文字に表すように、新たな表現方法として、絵画で感情を表現しています。

自宅から見える海
(マリアンヌさん作・油絵)

「新しい自分を見つけよう!と思った。」

移住前はどこでなにをしていましたか?

マリアンヌさん:フランスのシャンパーニュ地方にあるサン・ディジエ出身で、20歳まではフランスにいました。人口が少ない、自然に囲まれた町で、今住んでいる田辺市とは、商店街などの雰囲気が似ていて、居心地が良いです。
そこから、ロンドン、スコットランド、カナダと移り住み、その後、東京に住みました。

東京にはなぜ行こうと思ったのですか?

マリアンヌさん:東京に行こうと思った当時は、色々とあんまりうまくいっていなくて、新しい自分を見つけよう!と思ったんです。日本文化にも興味がありました。

そこから和歌山県に移住しようと思ったきっかけはなんですか?

マリアンヌさん:東京で旦那さんに出会い、子供もできました。子供ができてから、東京で子育てをするのは大変だなと思いました。あとは、都会のコンクリートジャングルにも疲れて、田舎がいいなと思ったからです。

「東京で子育てをするのは大変」というのは、具体的にどういうところでしょうか?

マリアンヌさん:東京では、家賃が高く、その割に家が狭かったんです。また、自然が少ないとも思っていました。子供のためにも、自然が多い田舎に移住したいと思ったんです。

移住しようと決めてからのことを教えてください。

マリアンヌさん:色んな説明会があったのですが、実際参加したのは和歌山県だけでした。旦那さんから「和歌山県はどう?」という提案があり、参加したんです。
私は、海と山があればどこでも良いと思っていたので、旦那さんの提案を聞いたあと、色々調べ始めると、自然が綺麗でとても良いなと思ったんです。

田辺市に移住を決めた、決め手はなんでしょうか?

マリアンヌさん:海が綺麗だと思ったのと、今の家がすごく気に入ったからです。移住の相談をしているうちに、今住んでいる家を紹介してもらいました。リビングから海が見えることと広い土地が魅力的でした 。

「庭で育てたトマト」
(マリアンヌさん作・油絵)

「和歌山県の人はすごく良くしてくれて、
頼りになる。優しくて温かい。」

そんな和歌山県の魅力はなんだと思いますか?

マリアンヌさん:自然環境です。海も山も両方あるところが魅力的です。田辺市だけでなく、串本町の辺りまで遊びに行きますが、自然に対して、人の手が加わっていない感じが良いです。
あとは、人です。和歌山県の人はすごく良くしてくれて、頼りになります。優しくて、温かい。ご近所さんたちは、移住してすぐに私たちを受け入れてくれました。野菜やみかんなどもよくいただきます。食べきれないほどいただけることもあるんですよ。東京では、打ち解けるのに時間がかかりますが、ここはそういうことがないです。
まだありました!空が広いところも好きです。東京ではビルとビルの間から見える小さな空しか見えませんでした。ここは、夕焼けも綺麗ですよ。

そんな魅力たっぷりの和歌山県での仕事はいかがですか?

マリアンヌさん:仕事は(子供が小さいので)来年から始めたいと思っています。スコットランドにいたときに、中学・高校教師として、障害者の支援クラスを担当していたことや、老人ホームでのボランティア経験から福祉関係に興味があります。

和歌山県でも画家としての活動もされているんですよね?

マリアンヌさん:これまで、東京で1回、地元の和歌山県田辺市で2回、絵画の個展を開催しました。見に来てくれた方々と話をするのが、とても楽しいです。家にこもって仕事をするというのは、自分には合わないなと感じました。

「和歌山みかん」
(マリアンヌさん作・油絵)

お仕事を始めても、画家として活動されますか?

マリアンヌさん:絵を描く理由は、単純に好きだから。これからも続けていきたいです。

家族がみんなお休みの日はどのように過ごしていますか?

マリアンヌさん:図書館や備長炭記念公園(田辺市)に行ったりします。子供たちは扇ヶ浜(田辺市)を気に入っています。休日になると「扇ヶ浜に行きたい!」と言うので、よく連れて行きます。

日本/和歌山県に来て驚いたことはなんですか?

マリアンヌさん:本音と建て前があるところですね。英会話スクールで講師をしていた時に、生徒に授業の感想を聞いたのですが、私には良い評価を伝えてくれたのに、実は良くなかったと人づてに聞きました。その時は、本当のことを言ってくれたらいいのに!と思いました(笑)
あとは、自分に厳しいところ。例えば朝のゴミ捨てなどちょっとした所へもメイクをして出て行ったり、暑い日でもスーツにネクタイをしたり…。でもこれは裏返すと、丁寧だし、礼儀が正しいということでもありますね。

日本文化でおもしろいと思った事はありますか?

マリアンヌさん:お祭りです。季節毎の伝統文化を守っているところが良いですね。子供の日にはこいのぼりを飾ったり、お盆の文化など田辺市に来て伝統を教わりました。御先祖様を大切にしているところが良いですね。

「人の役に立つ活動がしたい。
終末を迎えたときに、
私はこんなことをしたんだ、
成し遂げた、ということをしたい。」

そんなマリアンヌさんの今後の夢はなんですか?

マリアンヌさん:海外のマラソンに家族で出たいですね。香港マラソンに出場したことがあるんです。子供たちが走れるようになったら一緒に出たいです。
やりたいことはたくさんあるんです!ヴィーガンなので家庭菜園をもっとしたいです。この辺りは皆さんみかんを育てていて、スイカやサクランボ、オリーブや杏など無農薬で作りたいです。

絵画はいかがですか?

マリアンヌさん:絵画も続けていきたいです。
本当にやりたいことがたくさんあって、このうちにいくつ成し遂げられるかなと思いますが、1つでも成し遂げられたら良いと思っています。なんにせよ、人の役に立つ活動がしたいです。終末を迎えたときに、私はこんなことをしたんだ、成し遂げたんだ、ということをしたいです。

別の地域に移住する予定などありますか?

マリアンヌさん:これからもずっと和歌山県にいたいと思っています。自分の根っこを作りたい。それが、ここだと思っています。

「自然。子供たちのためにも、
自分は地球を借りているという気持ちで
暮らしていきたい。」

最後に一つ、マリアンヌさんにとって「大切にしているもの・こと」はなんですか?

マリアンヌさん:子供たちです。自分自身、子供をこんなに好きになるとは思っていませんでした。子供たちから、色々なことを教えてもらっている、そんな風に感じています。あとは、自然も大切です。自分はこの地球を借りているんだ!という気持ちで暮らしています。
また、毎日最高!と思って、楽しんでいます。今を大切に、(1枚目の写真のように赤ちゃんを抱いて)この子のこの時期もあっという間です。この瞬間を、一瞬ずつ味わって、明日人生が終わっても満足だ!と思って生きています。

インタビューにご協力いただきありがとうございました。最後に、マリアンヌさんにお気に入りの一枚をお願いしたところ、油絵のお写真をいただきました。

マリアンヌさんのお気に入りの一枚

マリアンヌさんが描いた油絵「収穫」
  • 安藤 マリアンヌ From フランス To 田辺市

  • リー 先捷シェンジェ From シンガポール To 田辺市龍神村

  • アンディー・ストラックマーセル From アメリカ To 日高川町

  • アダム・バラン From アメリカ To 有田川町

  • ダル・ジョバンニ From イタリア To 田辺市

  • ドミニク・シュミッツ From ドイツ To 上富田町

  • ローランド From ドイツ To 海南市